2021/12/08

VR体験でコロナ禍の集客、360度動画とVRゴーグルでバーチャルに経験

2019年に発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により、海外・国内の移動や行動は大きく制限されてしまいました。2021年12月現在、緊急事態宣言は解除されましたが、コロナ禍での「Withコロナ」として感染予防を行いながら経済活動・社会活動を行う取り組む方法が模索されており、特に多くの人が集まるイベントや集客を必要とする体験会などの実施は課題となっています。

しかし、これまでは現地に行かないと体験できなかったことが、VRやデジタル技術の普及によってスマホやPCを使用してバーチャル体験をすることが可能になってきています。最近ではメタバース空間でのイベント実施などのバーチャル体験が注目を集めています。

■ メタバースとは?
インターネット上などに構築された3D空間を自由に移動しながら、その空間を探索したり他者とコミュニケーションを行うことができるデジタル世界のことをいいます。利用者はアバターを使いメタバースの世界で生活や活動を行います。SF映画の『マトリックス』や『レディ・プレイヤー1』でもメタバース空間の生活が描かれています。

メタバースに近い世界として、日本国内を含めて多くの国々で下記のサービスなどが人気を得ています。

・フォートナイト(Epic Games社)
・あつまれ どうぶつの森(任天堂)

スマホアプリからも利用できる(※)『フォートナイト』では、米津玄師やトラヴィス・スコットがバーチャルイベントによる音楽ライブも行われました。特にトラヴィス・スコットのバーチャルイベントは2000万ドルの売上を記録したと報道されるなど大規模なものとなりました。

(参考記事:トラヴィス・スコット、『フォートナイト』でのヴァーチャル・ライヴで20億円以上の売上を記録 – NME JAPAN)
https://nme-jp.com/news/96071

※ 2021年12月現在、iPhone(App Store)では『フォートナイト』アプリをDLできません。

『あつまれ どうぶつの森』はNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)用ゲームソフトですが、オンラインでのユーザー同士のコミュニケーションが可能で、ゲームのストーリー攻略とは別にこの世界の他のユーザーとの交流や活動すること自体も人気です。

2020年の米国大統領選では民主党候補のジョー・バイデン氏(当時、現米国第46代大統領)陣営が『あつまれ どうぶつの森』内でのバーチャルな選挙活動を行いました。なお、2021年12月現在『あつまれ どうぶつの森』内での政治活動は任天堂の規約により禁止されています。

メタバースのVR体験を制作するのに比べて、もっと簡単にVR体験を提供可能なのが360度動画を使ったVR体験です。また、360度動画ならスマホのVRゴーグルを使ってVR体験を手軽に行えるのも利点です。

360度動画の特徴として視聴者が上下左右を自由に視点操作して映像を見れることがあげられます。自由に動ける(※)メタバースと違い、360度動画では自分から前に動いたり後ろに動いたりはできません。360度動画は「立ち止まって周りを見渡せる動画」とイメージしてもらっても良いでしょう。

※ 空間を自由に動ける、移動可能なVRを6DoF(6 Degrees of Freedom)ともいいます。6DoFのVR体験には6DoF対応のVRデバイスが必要になります。

360度動画では、視聴者が自ら視点を動かして映像を見ることによって、通常の映像よりも実際の体験に近い効果を得ることが期待できます。360度動画はスマホやPCのブラウザやアプリから視点操作をすることも可能ですが、VRゴーグルを使うと頭の動きで視点を操作できたり、動画内の人物との距離感を実感できたりと没入感の高いVR体験になります。

トヨタとカゴメの工場見学のVR体験事例(360度動画)

上の360度動画はトヨタ マテリアル ハンドリング グループ(豊田自動織機社の子会社)のフランスにある工場をバーチャル体験で工場見学できる映像です。下のキャプチャ画像のように、まさに組み立てられている最中の産業車両にカメラが取り付けられていたりと普通では体験できない様子を目の当たりにする、VRならでのは映像によるバーチャル体験となっています。

VR TOYOTA 工場

さらに、一部コマ送りのタイムラプス動画になっているので、数分の短い時間で工場見学を完了できる点も現実ではできないVRならではの特徴といえます。

こちらの上の動画はカゴメのトマトジュースを生産する工場の360度動画です。動画の中ではクイズも出題されます。クイズの答えは動画の視点を動かすと確認することができます。体験者の視点を動かす仕掛けを作ることができるのも、インタラクティブな360度動画ならではのバーチャル体験となります。

vr kojo kengakuトマトジュースの工場見学をしながらクイズが出題されます。クイズは複数問あり、学びながらバーチャル工場見学を行います。画面向かって左を向くと…

VR Kengaku 指示通りに視点を動かすと回答のパネルを持った人(上の画像はパネルにモザイク処理をしています)が登場します。PCやスマホなら動画をスワイプ、VRゴーグルなら頭を動かすことで視点を動かせます。

また、動画の導入部分はトマト畑の収穫からスタートするなど、通常の工場見学とは一味違ったバーチャル体験となっています。

insta360 360 camera

上の画像の製品はハコスコでも販売している360度カメラ「Insta360 ONE X2」です。特別な操作や編集無しで、360度動画を簡単に撮影できます。上の2つの動画でも機種は不明ですが360度カメラが使用されている可能性が高いです。「Insta360 ONE X2」は本体の前後に2つの魚眼レンズが搭載されており、カメラ周囲の360度全てを撮影することができます。

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コロナ禍でもVRなら工場見学などの人が集まる体験や集客も可能です。ハコスコでは360度動画の撮影に使用する360度カメラや360度動画の撮影、VRゴーグルについてもワンストップでご相談いただけます。また、オリジナルデザインのVRゴーグルの製作実績も多数あります。

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