2021/6/14

オフィス移転案内をVRツアーで制作。コロナ禍で難しくなった「会って話す」をVRで再現 ~サントリーコミュニケーションズ(株)~

サントリーグループのマーケティングコミュニケーション業務を事業領域とし、ニーズを先取りしたソリューションをグループ各社に提供しているサントリーコミュニケーションズ(株)様。

今回は、同社にて社外向けオフィス移転案内のVRツアーの制作を企画された、サントリーコミュニケーションズ株式会社 デザイン部の村井 源氏に、お話をお伺いしました。

サントリーコミュニケーションズ株式会社 デザイン部 村井 源氏

 

「会って話す」をVRで再現できたら

――VRツアーを制作するきっかけは?

オフィス移転です。もともとオフィスが分かれていた生産から営業までの集約・連携強化を目的として、田町に移転することになりました。

ちょうどその新オフィス移転の話が進んでいた最中にコロナ禍によるテレワークが実施され、社外の方々との関わり方も今までとはがらっと変わりました。以前はオフィスで行っていた打ち合わせなどのやりとりもすべてオンライン化されました。

そんなタイミングで、社外向けのオフィス移転のお知らせをどうするのか、またコロナ禍の影響で社外の方々とのコミュニケーションがメールや電話だけになっている状況に対し、VRを活用して何かできないかという話が出たのがきっかけです。

 

――ハコスコのVRツアーを選んだ理由は?

デザイン部の制作物ではないのですが、サントリー内でVRツアーを制作していた事例があり、それを参考にしつつ候補の中からハコスコを選びました。

デザイン部ではこれまでにVRに関連したコンテンツは制作したことがなかったのですが、「とりあえずトライしてみよう」という勢いでスタートすることになりました。ハコスコさんにはこのとりあえずの企画段階から、実際のコンテンツの完成まで、様々な相談に乗っていただき感謝しています。

 

―― どのようなVRツアーを制作したのですか?

VRで移転後のオフィス内を移動しながら、仕事をしているデザイン部メンバーの姿と自己紹介文が表示される、新オフィスの紹介とごあいさつを兼ねたツアーコンテンツを制作しました。

撮影は、通常業務中のオフィスで行いました。感染症対策で全メンバーが一度に集まることができなかったため、2日間に分けて半分ずつ撮影を行い、編集の過程でうまく合成をしていくという方法を取りました。

2021年2月のオフィス移転後同月内にVR撮影を行い、簡易なVRゴーグルとVRツアーを視聴できるQRコードを封入したオフィス移転案内を3月末ごろ関係皆さま皆さまへ郵送しました。

 

動画では再現が難しい「いつも通りで自然な姿」をVRで伝えたかった

―― VRツアーを制作するにあたって工夫したところはありますか?

工夫というほど大げさではありませんが、ただのオフィス移転の紹介だけでなく、ごあいさつも兼ねていますので、メンバーの顔がきちんと見えるようにすることを意識しました。

また、いつものメンバーの人柄や雰囲気が伝わるよう、あまり格好付けた感じにならないよう自然な姿を写せるよう心がけました。

VRツアーでなく、動画でも良いのではないかという議論もあったのですが、動画にしてしまうと、カット割りやBGMなどの演出で背伸びした印象になってしまったり、ごあいさつにしては堅い印象になってしまうのではという懸念がありました。

メンバーの人間性まで含めて見せた上で、「この人たちと一緒にまた仕事をしたい」と社外の方々に思ってもらえたらいいなと考え、VRツアーを制作しました。

 

―― VRツアーによるオフィス移転案内を受け取った相手からのリアクションは?

「テレワークで最近はあまりお顔を見られませんでしたが、VRツアーで拝見することができて嬉しいです」というような返信を複数いただくなど、思っていた以上の嬉しいお声をいただけました。

メールや葉書などではなく、メンバーの顔を見られるVRツアーにしたからこそ、このようなお声をいただけたと思っています。

私たちは常に同じ方たちだけとお仕事をさせていただいているわけではありません。制作に関して多くの外部の方にご協力いただいていますが、その中で一定期間ご連絡が途絶えてしまっていた皆さまにも、最近入社したメンバーも含めた今のデザイン部の顔ぶれをVRツアーであらためてご紹介することができたと考えています。

 

―― VRに対する今後の展望は?

VRと聞くと「普段体験できないことが体験できる新しい技術」といったイメージがあると思います。

しかし私たちがオフィス移転案内にVRを採用した理由にはその逆の、「いつも通りをどうやって疑似体験してもらうか?」という考えが根底にありました。

普段何気なく行っている会話や体験の“生っぽさ”を再現できるというところにもVRの需要があると思っています。

 

――本日はありがとうございました。

ハコスコのVRでの実績や事例、ご相談問い合わせはこちら

実写映像のVRコンテンツを撮影するにあたり、多くのカメラ機材がありますが、サイズや解像度の違い、立体視の有無など、目的によって適した機種や使い方などは様々です。また、ライブ配信やVR向けのマイクの使用なども事前にご相談可能です。

こちらにハコスコ社の実績やインタビューなどもありますので、ぜひご参考ください。

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